上昇を続ける建築費  ~2020年オリンピックまでの見込みは!?~

建築費高騰の原因

ここ数年間、建築費が高騰してきました。新聞記事でもよく目にしました。2017年は、高止まりしたとも言われましたが、下がる気配はありません。なぜ、建築費は上がっていったのでしょうか。その原因はなんでしょうか。ここ数年の間に建築費が上がった主な理由は、二つあります。一つは、建築資材の価格高騰、二つ目は、人件費の高騰です。

国土交通省主要建築資材需給、価格動向調査

一つは、建築資材の価格高騰です。建築資材といっても様々です。例えば、木材、セメント、生コンクリート、H型鋼がなどあります。これらが高騰しているということです。公表資料を見て見ましょう。建築資材需給価格調査動向というものがあります。平成29年前半は、横ばいからやや上昇が多いです。

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(資料)国土交通省 価格・需給動向

建築費指数

続いて建築費指数を見てみます。データだと横ばいから一時下がっているように見られますが、現実の実態としては、そういった感覚はありません。実勢の建築費は高止まりして横ばいに推移している印象です。

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資料「建設物価指数」(財)建設物価調査会

 

建築費高騰は、いつまで続くか?

建築費高騰は、いつまで続くでしょうか。2020年に東京オリンピックがあります。この2020年に建物竣工を目指した建築が多い現状です。また、ゼネコン・工務店はオリンピック近くなるほど建築費が上がるので早めにとあおってきます。

また、建築費高騰を受けてマンション価格も上がっています。都心部は土地の値段も上がっているので、建築費も上がると、新築マンションの価格は右肩上がりになっています。2018年の動きに注目です。