3分でわかる仲介手数料の6万円の根拠

仲介手数料は、いくら?

現在、日本で不動産売買の取引を行う場合、仲介手数料の上限額は「売買価格の3%+6万円+消費税」とされています。これは上限ですが、大手仲介会社を中心に上限である「売買価格の3%+6万円+消費税」が請求されることが一般的です。仲介会社のなかには、仲介手数料を無料であったり、仲介手数料20%割引などの値引きしてくる会社もあると思います。この6万円とはどこから来たのでしょうか?

仲介手数料 「3%+6万円+消費税」の6万円って何?その根拠は?

「宅地建物取引業法第46条及び国土交通省の報酬に関する告示」に宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額という決まりがあります。そこに、「200万円以下の金額:売買代金の100分の5.4、200万円を超え400万円以下の金額:100分の4.32、400万円を超える金額:100分の3.24」とされています。下記の2つの図で、3%と6万円+の根拠を見てみましょう。

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図1では、宅建業法第46条及び国交省の報酬に関する告示に定めるとおり、売買価格200万円までの部分を赤色で仲介手数料5%、売買価格200万円を超え400万円までを黄色で仲介手数料4%、売買価格が400万円を超える部分を緑色で仲介手数料3%で分けて考えてみました。そうすると、図1のように仲介手数料が傾斜していくのがわかります。

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図2では、「売買価格の3%+6万円+消費税」の6万円の根拠を説明していきます。まず、図の水色部分が仲介手数料の3%の部分です。次に、オレンジ色の①が3%を超えた4万円部分(計算過程:200万円×2%(5%-3%)=4万円)になります、。オレンジ色の②が3%を超えた2万円部分(計算過程:200万円×1%(4%-3%)=2万円)になります。そして、オレンジ色の①と②を加算して6万円になるというわけです。

図では、わかりやすくするため、消費税は考慮していませんが、根拠は上記の通りです。
いかがでしたでしょうか。数学と一緒で、計算を簡単にするための公式みたいなものですね。